2025年5月5日月曜日

全作品特集上映『生活の中の映画』、2024年より全国展開中!

2年ぶりの投稿となりました

前回は2023年3月に『「現れ」と「公共」〜2023年の所信と近況〜』という投稿をしていましたが、懐かしい気持ちになりました

その後、まさにその投稿に書いてあることを具現化した、全作品特集上映『生活の中の映画』を展開し始めました


こちらのHPのアップデートに注力していたため、自分のHPのほうは手薄になってしまっていました

2024年6-7月 下北沢 K2
2024年11月 名古屋 シネマスコーレ
2025年3月  大阪 シネ・ヌーヴォ
と、上映地に居住しながら、ゆっくり展開してきました

次は6/21-29で日田 シネマテーク・リベルテ、6/28-7/4 神戸・元町映画館です

詳細は特集上映HPXInstagram等でご確認ください

おそらく、再びこのページの近況を更新するのは1-2年先になるのでしょう

せっかくならタイムカプセル的に僕が今考えていることを書き残しておきます

前提として、映画とは「映っているもの」ではなく、「想像されているものの集合」なのだということがこの1年でよくわかりました

映画を観ているとき、何かを「理解しよう」とするのではなく、作品の中の“温度”や“間”や“音”のようなものに、気づかぬうちに触れてしまい、気がつくと、自分の中でなにかが震えている

説明も解釈もできないけれど、確かに起こってしまう「共振」

それこそが「鑑賞」の本質なのではないか?

映画は、観客の中に“宿ってしまう”、そして受動と能動が混ざる

と、考えると映画とは「共鳴する空気」のようなものではないか?

現代社会だからこそ、その共振・共鳴は、「通気性」をよくして町に広めたり還元したりする意義がある

それを今僕はやっているのではないか?

その結果、1-2年後に何が実現しているかは、今はまだ到底想像できない

もっと観客の皆さんの「想像」を集めなければと思う




2023年3月13日月曜日

「現れ」と「公共」〜2023年の所信と近況〜

ほぼ年一の更新となっていますが、さまざまな制作・活動を経て、
自分がおこなっている全てを「映画」と呼べるような状態が整いつつあります。

ひとまず、このホームページ上にもいくらか情報はまとまっているのですが、
SNSや各種動向を、まとめサービス「lit.link」で整理しました。
https://lit.link/jimbo
今後もシンプルに、複雑多様な動向をまとめていきたいと思います。

題名にある「現れ」と「公共」について少し書きたいと思います。
映画監督は映画作品をつくる。当たり前すぎて異論はないかもしれません。
しかし、「本当にそれだけでいいのだろうか?」「実はその他にも"つくれている"ものがあるのではないか?」という仮説を、ここ数年で検証してきました。
そして、映画制作者の僕に関わる人たちの心の中に「一瞬の映画」「脳内映画」とでも言うべきものが立ち上がることが、この数年で実証できてきました。
制作の過程で、僕の関わる人々が自身の代替不可能性について自覚的になるということです。

当人たち固有の言語が引き出され、過去・現在・未来を眺める新たな観点を手に入れ、
しだいに「シーン」のようなものが心の中で認識され始める。
その気付きの瞬間は、例えば、映画・映像鑑賞等によって価値観の更新が行われた経験に近く、エンパワメントとも言える効果があります。

つまり、アウトプットは成果物の映像だけではなく、制作プロセスの随所に宿っているということです。
「撮影・上映なき映像」と名付けたその考え方は、既存の映像コンテンツの駆逐ではなく、
むしろ増強・進化を志向しています。

「撮影・上映無き映像」を経験する人々には「映画に全く興味がない」
「撮られるのが嫌だ」という、映画・映像マーケティングのターゲット層ではない人も
自ずと含まれ、そうした方々が「なぜだかわからないけど映画が観たい」「映画には興味ないけどあの映画監督とのやりとりは記憶に残っている」と考えるようになることも見込んでいます。
このようなまだ誰もしていない試みに賭けたいと、ここ数年で考えるようになりました。

そのため、「小さな公共」をつくって信条・無意識・記憶の「現れ」を誘発する、企業参画を中心とした一連の活動も、僕にとっては「映画」の範疇である(「映画以外」ではない)と自信を持って断言できます。

最後に、2018年から制作してきたイラン・シンガポールとの合作 "On the Zero Line"の動向です。
多くの方々の協力を得て、『オン・ザ・ゼロ・ライン 赤道の上で』というタイトルで2022年10月に福岡市内で開催されたAsian Film Jointで国内初公開をしました。
2024年に国内展開ができるように準備していますが、この展開も「現れ」と「公共」を意識した、誰も試していないような方法でおこなえればと考えています。
どうぞご期待ください!



2021年12月31日金曜日

2022年、色々と動きます

2021年を漢字1字で総括しますと、「通」でした。

通うこと、通じること、通じないこと、通い合うこと。

「通う」という点については、福岡・九州北部の様々な場所に、さほど具体的理由もなく直感的に足を運びました。

行く先々で
「多くの人にとってほぼ例外なく いまのところ映画というのは体外に存在するが、それが体内に存在するようにする」
「映画を上映せずに 映画を上映したのと同様の心理・精神的効果をもたらす」
など、よくわからないことばかり言っていましたが、たくさんの方が取り合ってくださいました。

2011年秋に旅行会社を退職して、翌年に映画をやり始める前までの数カ月間、「自分は映画をこれからやる」ということをアジア・ヨーロッパの行く先々で言い続けるという旅をしたことがありました。この1年はその旅の感覚に似ていました。

今年出た中でも最も面白かった小説の一冊に平野啓一郎の『本心』という作品があり、同氏は分人主義(一人の人間の中には、いくつもの人格があり その複数の人格の集合体が一人の人間であるということ)というスタンスを提唱していますが、今年は、映画の未来に楽観的な自分と悲観的な自分の板挟み(分人)の中にいました。家族との日常や幼稚園の送り迎えのひとときが、ふとしたら巻き込まれてしまう当惑の渦から遠ざけてくれていたと思います。

なお、2018年から制作してきたイラン・シンガポールとの合作長編 "On the Zero Line" は、来年ようやく動きが生じてくる見込みです。動きの大小はわかりませんが、とりあえず動きがあるということは確実に現時点でお伝えできます。

よい流れとなるように、日々精進していますが、作品を待ってくださっている皆さんにすこしでも早くお届けできるように最善を尽くしている最中ですので、来年もどうぞよろしくお願いします。



 

2020年4月21日火曜日

イラン・シンガポール合作長編『On the Zero Line』編集終盤 / 編集参加のドキュメンタリー『もったいないキッチン』2020年8月全国公開

2018年から製作しているイラン・シンガポール合作長編『On the Zero Line』ですが
イランの政治・経済事情に加えて、イランでのコロナウィルス流行などにより編集が何度か中断はしていたものの、編集の最終局面にたどりついています。

ポスターのデモ版も、こんな感じで製作している途中です。


2020年8月には、昨年6月からずっと編集し続けてきたドキュメンタリー『もったいないキッチン』が全国公開されます。


シネスイッチ銀座・アップリンク吉祥寺ほか、全国順次公開予定です!
詳細はホームページよりご確認ください。

2019年5月16日木曜日

イラン・シンガポール合作長編『On the Zero Line』、編集折り返し地点!

2019年5月初旬、2度目となるテヘラン(3度目のイラン)にて、昨年からイラン・シンガポールと合作で製作しています長編『On the Zero Line』の編集作業をしてきました。


今回はピクチャーロック(画のつなぎを確定させること)とサントラの打ち合わせが目標。
共同監督のMehrdad Ghafarzadeh監督や、作曲家のKiawaschさん、プロデューサーと真剣談義の日々でした。イランの巨匠たちからもアドバイスをもらえたりして、夢のような日々でした。
早くお届けしたい気持ちもありつつ、大事に、じっくりと編集作業を進めています。

2019年2月17日日曜日

長編『僕はもうすぐ十一歳になる。』、各地図書館でDVD導入していただいています

拙作『僕はもうすぐ十一歳になる。』(2014/75分)ですが、制作から5年経った今でもありがたいことに色々なところで興味を持ってくださる方がいて、どうすれば見れるのか問い合わせを頂きます。
ストリーミングはこちら
https://loadshow.jp/films/67
また、DVDを下記図書館で導入していただいています(今後も増えていくかと思うので随時アップいたします)
摂津市民図書館 / 前橋市立こども図書館 / 大田原市立大田原図書館 / 藤岡市立図書館 / 京都市右京中央図書館 / 神戸女子短期大学図書館 / 城西国際大学水田記念図書館 / 岩沼市民図書館 / 江東区立豊洲図書館 / 岡山県立図書館 / 吹田市立千里丘図書館 / 船橋北図書館 / 名取市図書館 / 姫路市立図書館安富分館 / 品川区立荏原図書館 / 広川町立図書館 / 那珂市立図書館 / 会津若松市立会津図書館 / 加賀市土山図書館 / 岡山市男女共同参画社会推進センター / 川口市立中央図書館 / 筑西市立中央図書館



2018年11月28日水曜日

東京フィルメックス / Talents Tokyo に参加しました

東京フィルメックス期間中のTalents Tokyoに参加し、ポスプロ中のイラン・シンガポール合作 "On the Zero Line"について公で初めて話しました。
一人だけポスプロ中で他の参加者はdevelopment中の企画を持ち寄っていましたが、僕も依然developするものがあるとコミュニケーションの中で感じることができました。








2018年10月26日金曜日

最新インタビュー記事

福岡に移住し2年半ほどになりますが、その経過を福岡移住計画HPで特集してもらいました。

https://fukuoka-ijyu.jp/2018/10/23/life-shift15/

記事にも書いてありますが、11月3日(土)、4日(日)に直方映画祭(福岡)が開催されます。
直方で昨年撮った短編『えんえんと、えんえんと』、
そして僕の初長編『僕はもうすぐ十一歳になる。』、
2本セットで11/3(土)15時よりBoutonで上映されます。
僕も上映に同席させてもらいます、ぜひお越しください!


2018年10月5日金曜日

テヘランに行ってきました / Talents Tokyoに選出されました

イラン・シンガポール合作"On the Zero Line"、編集作業でテヘランに行ってきました。
エディターのShahinさん(左)、プロデューサーのSoudabehさん

滞在中には多大な影響を受けたジャファール・パナヒ監督から、作品に対するアドバイスなどを直接いただくことができました。

TOKYO FILMeX 2018期間中に開催されるTalents Tokyoに選出されましたので、本作品に関してアピールする貴重な機会となりそうです。


2018年9月1日土曜日

新作長編"On the Zero Line" 、製作折り返し地点!

現在撮影しているイラン・シンガポールとの合作長編"On the Zero Line"のことを、撮影地のひとつである尾道の山陽日日新聞さんに記事にしてもらいました。すこし経緯や内容について話させてもらいましたので、ぜひご覧ください。


2018年6月17日日曜日

イラン=シンガポール=日本合作"On the Zero Line" 製作中!

情報更新が追いついていませんが、年始からイランのMehrdad Gafarzadeh監督と共同でイラン=シンガポール=日本合作"On the Zero Line"の製作に日々勤しんでいます。



日本・シンガポール・イラン・トルコ・ケニアロケ。ロケバスからキリンが見えるのはまだ序の口。前代未聞な点多々の作品になる予定です。


2018年2月10日土曜日

『憧れ』大阪アジアン映画祭上映&近況

久々の更新となりました。

昨年釜山で撮った『憧れ』が大阪アジアン映画祭で上映されます。
3/12(月)18:30~シネリーブル梅田3にて上映です。

大阪アジアン映画祭HPはこちら

初長編『僕はもうすぐ十一歳になる。』を助成して頂き、プレミア上映をさせて頂いた映画祭に新しい作品、そして合作の作品を持って戻れることは非常に感慨深いです。
関西の皆様、大阪アジアン映画祭ファンの皆様、ぜひご覧いただけますと幸いです。


前回の更新から色々な出来事がありましたが、今準備を進めている長編作品についてすこし書かせて頂きます。

台湾・香港の仲間と取り組んでいる All That Remains 改め Our Echoes (まだ改題するかもしれません)は景観と人の心の関わりを、日本・台湾・香港三箇所を舞台に、ひとつのストーリの中で描く作品です。台湾の企画開発助成を得て、脚本を練り上げています。


東京駅そばのオフィス Diagonal Run Tokyoをお借りして、連日脚本打ち合わせ。


メンバー全員で物語の着想になった日暮里富士見坂を訪れて、取材・交流をしました。


2013年6月、富士山が世界遺産に登録されたのと時を同じくして、日暮里富士見坂からの富士山の景観はマンション建設の進行によってなくなりました。都内で「富士見坂」と名の付く場所から富士山を眺めることができる最後の数少ない場所でした。


この作品とはまた別にイランとの合作を進めています。詳しくお知らせできる日ができるだけ早く来るように、日々実現に努めていきます。





2017年8月23日水曜日

釜山ロケ作品『憧れ』上映情報、イラン映画祭レポート

色々とご報告すべきことが溜まってしまいました。

・5月に韓国で監督しました短編『憧れ』の上映が始まります。
まず9月は福岡、10月は香港で行われます。
福岡は9/10(日)12:10から福岡アジア美術館で行われる福岡インディペンデント映画祭にて
http://www.fidff.com/index.html#menu-2
香港は10月の上映予定です。
予告編はこちらからご覧ください。


[あらすじ]
釜山に住む妊娠7ヶ月のライター・ミナ(28)は、つわりがひどくしばらく仕事を休んでいた。やっと仕事に出れるようになったミナは、「釜山に住む人々の最初の記憶」をテーマにした記事を締め切りに間に合わせるため奔走する。ミナはまだ胎動を感じていなく、不安を抱えながら町を歩く・・・

・短編『せんそうはしらない』がイランで行われた第30回イスファハーン国際青少年児童映画祭に招待され、現地にいってきました。イラン映画には多大な影響を受けたので、自分の映画を上映できたこと、たくさんの方々に見てもらえて貴重な経験でした。とても大規模な映画祭で、日本でイランに関するニュースが報道される時はネガティブな情報ばかりですが、イスファハーンは本当に平和な都市でした。



『せんそうはしらない』の写真を、映画祭が毎日発行する冊子の表紙にもしてもらえて、たくさん現地の方から感想も聞かせてもらえました。


・以前もご紹介した、どなたでも気軽に上映会ができる/行けるサービス"Popcorn"の作品リストに『僕はもうすぐ十一歳になる。』が登録されています。8/26(土)夜には佐賀県で上映を企画していただいています。
https://popcorn.theater/films/76




2017年6月19日月曜日

オール韓国語新作短編『憧れ』、間もなく完成!(その他近況)

4月から5月に韓国・釜山に3週間滞在し、新作短編『憧れ』("Here and Here")を監督してきました。
ブルガリア・アイルランド・スコットランドの監督も一緒に3週間同じ場所に滞在し、交流を深めながら準備・撮影・編集・上映までを滞在中に行いました。
完成した作品は釜山映画祭でおなじみの「映画の殿堂」で行われたUnesco Busan Inter-city Film Festivalで上映されました!
今後、国内外に広めていくために現在編集を進めています。





釜山から帰国後、間髪入れずに香港に行き、日本・台湾・香港合作企画"All That Remains"の脚本会議に1週間行ってきました。
景観と人の心の関わりを描く作品ということで、香港のシンボル・獅子山(Lion Rock)に登ってきました。虹が見え、企画の未来を示してくれているようで感動しました。




2015年に監督した『せんそうはしらない』がイランで開催される第30回イスファハーン国際児童青少年映画祭で上映されることになりました。イランは子ども映画で映画産業が発展した国で、今回の入選はイラン映画に多大な影響を受けてきたので本当に嬉しいです。映画祭から招待を受けたので、現地で様子を見てきたいと思います。
また、『せんそうはしらない』はamazon videoで間もなく配信されます!詳細は追ってお知らせいたします。





その他、ワールド映画コラム「旅と映画」を秘境旅行のパイオニア・西遊旅行HPで、書評をダ・ヴィンチニュースで書いています。よろしければ覗いてみてください!




2016年11月20日日曜日

巨匠トラン・アン・ユン監督のワークショップに参加してきました

ベトナムのダナン・ホイアンにて、『青いパパイヤの香り』『夏至』『ノルウェイの森』などを監督した巨匠トラン・アン・ユン監督のワークショップにみっちり約10日間参加してきました。

監督の奥さんで女優のトラン・ヌー・イエン・ケーにもお会いできました。


ハイライト映像はこちらから↓

憧れの監督に指導してもらえるだけでなく、今までの作品やこれからの企画についても意見をもらえて、得難い経験となりました。




2016年10月14日金曜日

釜山映画祭に行ってきました!

アジア最大映画祭・釜山映画祭期間中に日本・台湾・香港合作での新企画
"All That Remains"の売り込みでビジネスミーティングやプレゼンを重ねてきました!
数年時間がかかるかもしれませんが、釜山映画祭で上映されるような作品を目指して鋭意製作中です!